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森蘭丸異聞 - RANMARU MORI - 第二十四章
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まずは返り血を浴びた腕を。 そして首を。 血のついていない胸も腹も太股も。 信長はお湯に浸らせた温かな手ぬぐいで拭ってくれた。 その丁寧な手つきは信長の思いを伝え、蘭丸はどうにも気恥ずかしくなってきてしまう。 「・・・・どうした、お蘭」 蘭丸が困ったように視線を泳がせていると、信長がいつもの意地悪で視線をちらりと 向けながら尋ねた。 「いえ・・・・・その、・・・」 信長にとっては口篭る様子も可愛いのだが、蘭丸は所在なさげに視線を伏せてしまう。 蘭丸の体は成長期のせいか、初めて信長と交合した時から比べるとかなり変わってきていた。 華奢だった体つきはしなやかに手足を伸ばし、あばらが浮きそうだった薄っぺらい胸元は 少しだけ筋肉の厚みができている。 色の白さと少年の色香は変わることがないが、一日たりとて同じ様子のない身体は 信長を愉しませていた。 「照れることはない。見慣れたものじゃ、お蘭の身体など」 くっくと、からかうつもりか信長の喉元が笑う。 それに応じて蘭丸は拗ねたように唇を尖らせた。 「上様がお慣れになっていらしても、私はそうはなりませぬ。・・・このように、下帯もつけず・・・」 蘭丸の語尾はだんだんと薄く消え入って、そのうち言葉が終わらないまま再び うつむいてしまった。 着衣の乱れのない信長の前で自分ひとり一糸纏わぬ姿であることを思い出して、 怒るよりも先に羞恥が前に出てしまったのだ。 そんな様子がさらに信長を満足させる。 「・・・ふむ、たまにはこのようにお蘭を観察してみるのもおもしろいやもしれぬ」 一人ごちに呟くと、信長は蘭丸の腕を引っ張ってなかば尻餅をつかせるように 畳の上へ座らせた。 「上様・・・っ」 がくりと膝をついた蘭丸は少し焦ったように信長を呼ぶ。 それに反応して信長が笑むと、蘭丸の身体はいとも簡単に押し倒されてしまった。 悔しいかな蘭丸は剣の腕でも力でもまだ到底信長には敵いそうにない。 「そなたの媚態を見せてくれ。上手くできたら褒美をやろう」 信長の言葉に蘭丸は目を丸くする。 媚態などといわれても、蘭丸はどうしたらいいのかまったくわからないからだ。 「上様、それはどのようにすれば・・・・・」 褒美など欲しくもないが、信長が望むならばどんなことでもやり遂げたいと蘭丸は 日頃から思っている。 こんなときまで真面目一直な面を見せなくてもいいと思うのだが、こんな不器用な ところが蘭丸らしくもあった。 「よい、そなたはただ感じている様をわしに見せればよいのだ」 顔つきがすっかり勉強などをするときの真剣なものになってしまったことに信長は苦笑して、 片手で蘭丸の腰を浮かせると寝そべったその下に枕座を差し入れた。 「・・・・・っ!!」 蘭丸が思わず言葉を呑んで唇を震わせてしまったのは、その格好があまりにも 淫靡なものだったからだ。 尾てい骨あたりに添えられた枕座のせいで、蘭丸の腰は高く浮き立ちその中心を 信長にまざまざと見せ付けている。 重心がずれたせいもあって体勢を整えようとすると、どうしても膝が開き少しかかとが 浮いて信長を誘うように小刻みに奮えてしまった。 しかし畳についた背や肩は体重を受けて少し痛んだが我慢できぬほどのものではない。 「・・・・・うむ、琵琶湖にも劣らぬ美しき眺めよ」 信長に囁かれながら蘭丸は恥じらい、長い睫を伏せた。 蘭丸は腰を高く上げさせられ大きく股を開かされた格好になっている。 伽の手ほどきが書かれた教本にもこんな淫画は載っていなかった。 「あまりに辛ければ腰を落とすがよい。無理はせずとも怒りはせぬ」 信長はそう言いながら蘭丸の太股を撫で、余分なことは一切なく中心の摩羅に触れてきた。 「・・・っ!ん・・・・!」 思わず鼻先から甘い声が漏れてしまう。 指の腹で肌をなぞるようにやんわり触れられるとぞくぞくとした快感が背筋を走っていった。 もっと触れてもらいたい、直接握り込んでもらいたい、と。 蘭丸ははしたなくも願わずにはいられず、まだ僅かな反応しか見せない中心を 枕座の上でしならせた。 しかし信長はそんな蘭丸の様子を見ているだけで次の愛撫に移ろうとはしてくれない。 久しぶりに会えたこと、けれどすぐには触れることのできなかった相手を欲しているのは 蘭丸だけなのだろうか。 そう自問しかけた蘭丸の瞳を信長の視線が覗き込んでくる。 「・・・・・お蘭は接吻で勃起したことはあるか?」 信長は涼やかな目元を細めながら囁くと、蘭丸の顔へ己の顔を近づけそっと口付けた。 蘭丸の高めの体温が信長の唇に伝わり、それを分かち合う。 触れ合った先から信長の唇が蘭丸の唇を押し開くように動いた。 「・・・・ッん・・・・ぅ」 顎が僅かに動くとするりと自然に信長の舌が蘭丸の口内に侵入してくる。 そのせいで蘭丸の唇が唾液に濡れると、それだけで蘭丸は身の内に淡い炎が ともるのを感じてしまう。 歯列を舐め頬肉を押すように自在に動く信長の舌がふいに蘭丸の舌を絡め ちゅく、っと吸いたてた。 「んうっ!・・・・ん、ん・・・・」 蘭丸は勢いよく二度、三度と息を吸い込んだ。 甘い刺激は秘部を直接触れられる感覚とはまた違った興奮を脳に与えてくる。 請われるままに蘭丸が自分から舌を差し出すと、信長はそれを唇で食み擦り付けるように 愛撫して再び吸った。 「・・・つ、ふ・・・ん、っふ・・・」 上がっていく息と共にせせり込んでくる快感は空気にむき出しにされている摩羅を反応させた。 互いの唾液を混ぜ込むようにざらついた舌の表面が蘭丸の舌の根元を摩擦し、離れて いったかと思えば再び先端でつついてくる。 飲み込めなかった唾液が頬を伝って喉に落ちる頃には、蘭丸は身体から力が抜けて しまったことを感じていた。 そして信長は右手で蘭丸の股間を握りその形を確かめる。 「っ!上様・・・っ」 「まだ足りぬようだな」 責めるわけでもからかうわけでもなくそう呟いた信長は再び蘭丸に接吻を施す。 今度は先ほどのように優しくではなく、激しく貪るように唇に吸い付いてきた。 ぐちゃぐちゃと乱暴に舌で荒淫されがちりっと歯がぶつかっても気にすることなく舌が 奥まで差し込まれてくる。 「んう!ん、っ・・・・ぅ、ん、んんっ・・・・」 鼻から何度も甘い声を漏らし蘭丸がその愛撫に夢中になると、反応を見るために 添えられた信長の手の中で半分ほど勃ちあがりかけていた屹立が角度を上げていく。 そしてようやく唇が離れると、信長は間近に蘭丸を見据えたまま唾液を含んだ舌先で、 蘭丸の唇をねっとりと弄るように舐め取った。 鼻先が触れ合うほどの距離で見つめあいながら行われたその行為に蘭丸はどきりと 心臓を跳ねさせる。 力の抜けた身体はすっかり足を開ききり、間に信長の身体を置きながら肌を上気させていた。 「よい顔だ、お蘭。その顔を他の誰にも見せることならぬぞ」 いつも通りよく響く信長の低めの声が欲望に掠れてどこか切なく耳に響く。 蘭丸は恥ずかしさに片手で口元を押さえながらこくりと頷いた。 「・・・隠すな。今日は艶美な様を見せてくれるのであろう?」 ふと、笑った信長が脱がせた腰帯を蘭丸の両手に絡め始める。 「はっ、恥ずかしゅうございまする・・・、許していただけませぬか・・・?」 目元を潤ませながら蘭丸が喉を震わせても、信長は手を休めることなく蘭丸の手ごと 腰帯を柱へくくりつけてしまう。 「ならぬ。そなたの恥ずかしいを聞いておったら、わしが年老いてしまうわ」 くっくと真上で笑われ蘭丸は肩を竦めてしまった。 確かに言われる通りなのだが、開き直ることもできない蘭丸はひたすら羞恥に 絶えることしかできない。 信長は枕座に乗せられた蘭丸の乾いた秘部を指先でなぞると、小棚から竹の入れ物に 入った液体を取り出した。 かぶれることのない木の樹液を蒸発しにくいようにどろりと少し固めた代物だ。 信長の指がそれを掬うと堅く閉ざされた蘭丸の菊門に触れ先端を塗り込むように差し入れた。 「っ・・・・!」 くぷっと音がしてほんの少し入った指はすぐに抜かれる。 蘭丸は呼吸を乱しながら勃起したの己の肉棒を視線の先に入れた。 まだ接吻だけだというのにそこは赤く充血している。 信長は蘭丸の顔を見ながら再び指を沈めてきた。 今度は先ほどよりもさらに先を弄る。 「!・・・、!」 声にならない嬌声が乱れる息と共に上がってくる。 ぬぽ、ぬぽっとそれを繰り返された蘭丸の後孔はだんだんと慣らされやがて信長の中指を まるまる飲み込んでしまった。 表面の皮膚よりも熱い体温を感じさせる内部で、信長は指をくの字に曲げて指に 当たる何かを探す。 左右に揺らすとふいに蘭丸の腰が枕座の上でびくびくっと大きく震えた。 「ああっ!・・・・っ!」 たまらない痺れる快感が蘭丸の解かれたままの髪を床に散らばせる。 信長の指がぐりぐりとその箇所を押し弄ってくると蘭丸の腫れあがった摩羅から透明な 液体がにじみ出てきた。 「上様・・・ぁっう!・・・う、え様・・・ぁ」 蘭丸の頬は紅潮し先ほどの口付けで濡れた唇から淡い吐息が漏らされる度に煌く瞳が艶めいた。 指の腹で擦ってやると睫がうち振るえ、指の節で強めに押すと苦しげに眉が寄せられる。 そんな蘭丸の表情を信長は愉しそうに見つめていた。 「お蘭よ。そなたのここがわしの指を食らって蠢いておるわ」 信長は自分の股間も隆起してきたことを感じながら蘭丸の蕾を執拗に攻めた。 「ああっ・・・ぁ、は・・・う・・・、上様を・・・欲しておりまする。奥に・・・っ、く・・・触れて欲しゅうて・・・」 「愛い奴だ。久方ぶりで・・・わしも我慢が効かぬらしい」 蘭丸の腰を掴んでやや乱暴に枕座から引きずり下ろすと、信長は変わりに己の男根を宛がう。 血液が凝固したそこは筋を浮かばせ勃ちあがっている。 「・・・!!!あああっ・・・ぁあ・・・」 蘭丸の叫びを耳にしながら信長は勃心の先端をずぐりと穿りつけた。 ぎゅうう、と入り口に拒まれ信長は片眉を上げ微かな痛みと刺激に耐える。 「・・・っ、かように締め付けるな。これ以上入らぬぞ?」 精悍な顔立ちの信長の顔が蘭丸の顔の前でそう囁いた。 蘭丸は浅く呼吸を吐きながら腹から力を抜こうとする。 しかし両手を拘束され上手く神経を分散させることができないのか、なかなか後孔は 異物を受け入れようとはしない。 信長は愛しさを込めて蘭丸の糸が引く摩羅を握り締めた。 「ぃ、っああぁっ・・・・!」 かぁぁ、と蘭丸の頬が紅潮すると同時に、信長は腰をぐい、と進める。 瞬間、蘭丸は枯れた声の先で達してしまう。 透明な先走りと共に白濁色の液体がびゅくりっと畳へ飛んだ。 「ぁ、ぁっ・・・はぁ・・・ん、はっ・・・ァ・・・」 肩で息を繰り返しながら恍惚と蘭丸が目を細める。 「入れられただけで達してしまったのか?」 「あ・・・・・も、申し訳ございませぬ・・・」 信長の言葉にはっと我にかえった蘭丸が目を潤ませながら謝った。 そんな蘭丸の額に信長が口付けを落とすと、見せ付けるように己の手についた蘭丸の 精液を舌で拭う。 「ふむ、さすがに今日は濃いな。溜めていたのだろう?元気が有り余っているようじゃ」 いまだその角度を衰えさせてない若い蘭丸の摩羅に信長は笑って手を添えてそれを扱いた。 「う、上様!」 その仕草に蘭丸が慌てて止めに入ろうとしたが、両手が自由にならないことで信長の なすがままにされてしまう。 しゅっと根元からくびれまでを刀擦れした信長の硬い皮膚が摩擦すると蘭丸は甘い声を 漏らしてしまった。 「く、うぅ・・・・・んっ、はぁ・・・・いけませぬ、上様・・・また出てしまいまする・・・っ」 鼻頭をひくつかせて快感に耐えようとする蘭丸が首を左右に振ると、信長もまた締め付け られる快楽に背筋を戦慄かせながら乾いた唇を舐めた。 「うむ、では動くぞ」 蘭丸をその逞しい腕に包み込みながら、信長は激しい動きで屹立を抽挿させ始める。 「ああっ、ァ・・・んあぁッ・・・・あぅ、アッぅ・・・くっ」 短く喘ぎながら感じ入る蘭丸に信長の視線が這い回った。 自分の摩羅を飲み込んで恥じらいながらも快感に身悶える乱れた蘭丸の姿に信長の 男根はさらに堅さも太さも増していく。 「ぁ、あああ・・・・な、なかで・・・大きゅう、おなりにっ・・・ぁ、はあっん!」 先ほど指で執拗に攻められた箇所を今度は男根の先っぽで引っかかれる。 蘭丸は身の内深くで信長を感じていた。 同時に、安土に戻ってきた事をひどく実感する。 それは確かな幸せだった。 「上様っ・・・上様ァ・・・ああっ、ぁふっ、んんっ・・・う!」 ぱんぱんっと腰と腰がぶつかる乾いた音を響かせながら、信長は蘭丸のしどけなく 開かれた唇に吸い寄せられるように口付けた。 「・・・っ、ぅ・・・・・ん、んっ!」 激しく睦みあう体は性急に射精感を促してくる。 舌と舌とを絡み合わせて信長は勃起した摩羅を蘭丸の蕾へグイグイと押し入れた。 「っ・・・・・!!!!!」 脳天まで突き抜けるほどの痺れを感じると蘭丸は先端の窪みから種液を放出する。 呼応するように尻肉がぎゅうう、と信長の男根を締め付けた。 「・・・っ、・・・」 その絶妙な技に信長もまた蘭丸の中へと熱い滴りを注ぎ込む。 喘ぐ声は口付けへと吸い込まれ、二人を心地よい疲労感へと誘っていった。 |
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