Original Boys Love Novel 13

PRIVATE KISS
KISS TO KISS SIDE STORY






Private kiss
あなたと交わす、日曜の午後。




「一緒に入らない?」
あどけない笑顔で、AV男優の小田切あやかが告げた。
彼の恋人である藤臣和輝は、予想していなかった文句に目を丸くさせている。
何でこの人はこう爆弾発言をさらっと言い出すのだろうか。
昨晩何度も愛しあったベットに体を預けたまま、和輝は小さく溜め息をついた。
昨日の夜、和輝はデートのついでにあやかのマンションへ泊まった。
幸い土曜日で授業もなかったし、泊まった次の日は日曜日だ。・・・おかげでお昼近くまで寝過ごしてしまった。
あやかは家族の人から大学へ通うためのマンションを購入してもらっていて、今はそこに一人で暮らしている。
3LDKの高級住宅で、セキュリティがしっかりしているのと、風呂場が大きい事が気に入ってここに決めたそうだ。
・・・そう、そのお気に入りの風呂に一緒に入ろうと誘ってきたのだ、この人は。
「あやか・・・」
和輝は裸でクローゼットからバスローブを取りだそうとしているあやかに視線を送ると、
両手の人差し指を交差させて、小さなバツ印を作った。
「ええ!だめなの?何で?」
あやかが抗議の声をあげる。理由を求められた和輝は、頭をかきながらぼそぼそと呟いた。
「だって・・・きっと俺、またしたくなっちゃうから」
そう。
何回やってもたりないくらい、あやかの事が好きだから。だめ、と言われて止められるほど大人でもないから。
無理強いはしたくないけれど、正直な身体心は言う事を聞かざるをえないのだ。もっと成長したいと思う、藤臣和輝17歳。
「・・・聞いて、和輝」
はみでた体を折り曲げてタオルケットにくるまっている和輝の隣に、あやかは腰を下ろした。
「僕ね、大好きな人が出来たら一緒にお風呂に入って、背中を流してあげるのが夢なんだ」
そっと和輝の手を握る。

「ばかな夢だと思うかもしれないけど・・・ふふ、君の背中をね、流したいと思ったんだ」
イコール、愛してる。
「もう一度聞くよ?」
あやかは和輝の瞳を見詰めた。いとおしい人への微笑みをたたえながら、身体中で好きと伝えて。
「一緒にお風呂に入らない?」
・・・こんな風に頼まれて、断れる男がいたら見てみたいものである。
和輝は小さくうなづくと、あやかを思い切り抱き締めた。
「・・・ああ、もう!何でこんなにかわいいんだよ、ちくしょ〜!」
本気である。
この藤臣和輝という男、やっと手に入れられた小田切あやかという恋人にメロメロなのである。
・・・死語ですか?いいんです。それ以外例えようがないのです。
「途中で何するかわからないぞ」
「いいよ、和輝になら何されても」
二人は優しく微笑むと、手を繋ぎながらバスルームへと向かった。



「どう?和輝」
「めっちゃいいです」
あやかに背中を洗われながら、和輝がそう答えた。
白く長い指が和輝の背中を滑り落ちる。
あまりに気持ちの良い感触に我を忘れそうになった和輝は、気を紛らわせるために周りを見回した。
二人で入っても困らない程度の広さ。バスタブとは別にシャワールームがもうけられていて、
和輝はよくそこでシャワーを浴びている。
シャワールームの横には洗面所が設置してあり、わざわざ外に出なくてもすむようになっている。
無論、本来の洗面所は違う場所に設置されているのだが。
左にシャワールーム、右に浴槽を拝みながら、あやかの手が止まった。
「じゃあお湯で流すよ〜?」
シャワールームからひっぱってきたお湯で、背中を丁寧に洗う。
ボディソープの泡が水に流され、排水溝の中に消えて行った。
「ありがとう、あやか」
礼を言って振り返った先には、部分部分に泡がついたあやかがいた。
一生懸命自分の背中を洗ってくれたのであろうその姿に、胸が熱くなる。
めっちゃかわいい。

最近の和輝の口癖である。
心の壁を取り払ったあやかの表情は、かわいくて、色っぽくて、たまらなく愛しい。
「キス、してもいい?」
和輝がたずねた。
「いいよ」
あやかが答える。
目をあけたまま、二人の唇が重なった。上唇と上唇が擦れあうと、
少しづつずれていって和輝の下唇をあやかの唇が包み込み、優しく吸った。
少しだけ開かれた隙間から熱い舌が進入してくる。濡れた感触を同じ舌で感じると、
和輝はあやかの舌を押しのけて、今度は自分の舌をあやかの口内に押し入れた。
「んっ・・・」
たまらず声が漏れる。絡み合う舌のやりとりに、唇の端から唾液が伝わった。
「ん、はぁ」
唇を離すと、和輝はあやかの首筋にキスをした。
「しても、いい?」
和輝がたずねる。
「いいよ」
あやかが答えた。
その言葉と共に、和輝の唇があやかの体を素早く占領する。自分のナワバリを示すかのように、
赤い刻印をつけてゆく。白い肌を強く吸われ、身体の芯がぞくりと奮える。
「そんなにゆっくりやったら、のぼせちゃうよ、和輝」
息の荒くなった声で、あやかが囁く。
和輝は肯定する代わりに、あやかの秘部へ指を伸ばした。
「・・・ぁあんぅ」
いつのまにか手にしたボディソープを、あやかの中へ入れるための潤滑剤として使ってみる。
まだ堅いその蕾は、ボディソープのおかげで和輝の指を2・3本飲み込んだ。
「いたっ・・・」
一度入れられた指を引き抜かれそうになり、あやかがつい小さく叫んだ。まだ身体の準備は出来ていない。
「無理そう?」
つんと立った乳首を甘く噛みながら、和輝が問う。心配そうな顔つきに、あやかが笑みを漏らす。
「ううん、大丈夫。・・・僕の事はかまわず、和輝の好きにして・・・」
冷えてしまったお湯に濡れた髪をそっと梳くと、あやかの手が和輝の頬を撫でた。
「ひどいことしても大丈夫。・・・ううん、ひどくして。激しくて何も考えられなくなっちゃうくらい、
僕の身体に溺れてよ、和輝」
心も身体も、全て。
あなたのために、あなただけに。
「じゃあ、先に謝っておく」
そう告げると、和輝の肉棒があやかの中を容赦なく貫いた。するどい痛みが腰に響く。
「っつぅ・・・」
痛みをこらえようと虚空を掴んだ手を引き寄せられ、広い胸に抱き締められる。
片足をあげただけの立ったままの体位に、あやかはすがる思いで和輝の背に手を回した。
「・・・はぁ」
大きく息を吐く。和輝も、あまり試したことのない格好に少なからず戸惑いを覚えているらしい。
「動くよ?」
あやかのまぶたに口付けをすると、和輝の腰が大きくうねった。
「・・・あぁ、んあっ」
今度は鈍い痛みが体をつんざく。緊張した身体は直接下半身に伝わり、和輝のモノをきつく締め上げた。
かつてないほどせまいあやかの身体に、和輝は耳をそっと舐め上げた。
「愛してる、あやか・・・」
途端に、あやかの身体から緊張がとける。
「大好きだよ。ずっと、愛してるよ」
うわごとのように囁く言葉。
ただそれだけなのに、身体は和輝を受け入れた。
「はぁん、あ」
抱き締められて、和輝を好きな自分を再確認する。他の男には出来ない、和輝の魔法。
囚われのお姫様を、助け出す彼だけの魔法。
あやかは必死で和輝の腰の動きについていこうとした。熱い吐息の間に、妖艶なあえぎ声が混ざる。
「んっ、・・・ああっ」
片手で胸をなぞられ、乳首を軽くつねられる。首筋では濡れた舌がせわしなく跡を残してゆく。
そして、高く掲げられた足の間で、欲望の塊があやかを貫いては引いていった。
「んーっ、あんぁ」
乱れる息。そして、熱くなる身体。
奥までかき回される度に、苦痛が快感へと変わってゆく。根元まで飲み込まれた彼のモノは、確実に大きさを増している。
「あっ、あんぁ・・・ああっ」
和輝の動きが激しくなると共に、あやかの口から漏れる声も大きくなる。ぴちゃぴちゃと内壁が擦れる音が耳にまとわりつく。
「んぅ・・・あああっ」
もはや痛みなど微塵も感じず、和輝に慣らされた身体が熱く疼いてたまらなかった。
勃起したあやかの先端から、体液が少しづつしみだしてくる。
「いいっ、和輝!」
あやかのつまさきに力がこもる。
「はぁっ、あやかっ」
和輝もそれに答えるかのようにあやかの奥深くを強くえぐった。
「ああっ、んぁはぁ・・・いっちゃ・・・うっ」
突っ込まれた和輝のモノがあやかの中で大きく脈打ち、乳首をこね回していた指も動きが止まった。
「あっ、ああっ、だめぇ!」
お互いの身体ががくがくと奮え、思わず二人して尻餅をついてしまった。滴がタイルをつたって、浴槽近くまで流れてゆく。
「・・・はぁ、・・・はぁん」
和輝があやかの身体からモノをひっこめると、あやかの中で出してしまった精液がどくん、と溢れだす。
なんで昨日あれだけやったのにまだこんなにも出るのかと疑問を抱きながら、和輝はあやかにキスをした。


「ちょっと、和輝、くすぐったいよ」
ベッドで二人、体を寄せ合いながらほてった体を冷やしながら、和輝は愛しそうにあやかの髪を弄んでいる。
「なぁ、あやか」
和輝が自分の腕枕の上に頭を置いているあやかを見詰めた。あやかは黙って視線を返す。
「また、背中洗ってくれるか?」
そう言った頬は、これまで見た事がないくらい、赤く染まっている。きっと言うのをためらうくらい、恥ずかしいだろうセリフ。
でも、純粋な気持ちが痛いほど分かる。
「何度でも」
あやかは和輝の上にのしかかると、溶けそうなほど深い口付けを交わした。





何だかけだるい日曜日の午後。
きっとそれが、恋人たちのパラダイス。


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