Original Boys Love Novel. かずあやシリーズ
NEXT or EXIT?
EXTENTION --6
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葛篭貫たちが住宅街を抜け商店街へ出ると一台の高級車がすぅーっと近寄ってきた。 祖父が会長で父が社長を勤める財閥の跡取り息子である葛篭貫の迎えだ。 昔は名のある武将に仕えていた葛篭貫家は、地主として大きな財力を誇っていた。 そこへきて曽祖父の興した事業がバカ当たりし今ではいくつもの会社を取り込んで財閥にまでなっている。 「おー、もしかしてずっと待ってた?鷹士」 とめられた車から出てきたこめかみに傷のある大きな男に葛篭貫が告げる。 こういうところを見ると葛篭貫は人を使うことになれているのだと実感させられる。 かといって、高野も平民とは言い切れない家庭なのだが。 高野の家は旧ヤーさんの家系だ。 完全に足を洗ったわけではないので家には門下生とか言いつつチンピラがごろごろしている。 えらい代議士なんてのもよく挨拶にきていた。 それも高野の父の代で終わらせると祖父が言い切ったため、高野は別に跡取りというわけではない。 小さい頃から慣れ親しんだ環境だからヤーさんたちを見て怖いと思うことはないし、仲間として接すると けっこう人情あふれる人間が多いことも知っている高野はこの家に育ってよかったと思っている。 二人ともに十分すぎるくらいの金と権力を備えているため、学校側も何をしようが 口出ししてこれないのである。 そこへくると、和輝は成績優秀スポーツ万能眉目秀麗という褒め言葉を 具現化したかのような存在ではあるが父はサラリーマンの平均的な家庭である。 家庭環境や背景などは一切関係ない友情なのだ、三人は。 「いや、だいたいの時間を読んで来たからそんなには待っていない」 大男、山崎鷹士という男は葛篭貫専属のプライベートポリスらしい。 いくら誘拐歴があるからといって金をかけすぎじゃないのか、と思うのは高野だけではあるまい。 所詮金持ち、金がかかるという感覚がないのだ。 「おーい、高野。乗っていくか?」 「いや、いいよ。カスタム頼んどいたバイクが出来上がる日だから、取って帰るな」 葛篭貫にそう手を振ると、高野はポケットに両手を突っ込んで歩きだす。 そんな相手に手を振って別れると、葛篭貫も高級車へ乗り込んだ。 「・・・まぁ、そんなわけで。和輝の恋人は男だったらしいんだよね」 ちゃぽんっと、水音が鳴り湯気が立ち込める風呂場で葛篭貫は告げた。 葛篭貫家は風呂もでかい。 ちょっとした温泉宿のような広さに湯船が2つ、サウナが1つ備わっている。 「和輝ってあの人のよさそうな友達か?・・・ああ、目を瞑っていろ。流すぞ」 シャワー音が響くと山崎の指先が梳くように葛篭貫の髪をすすいでいく。 二人は裸で風呂に入り、山崎は葛篭貫の身体や髪を洗ってやっていた。 プライベートポリスとしての仕事などではなく、単なる葛篭貫のわがままから生まれた習慣だ。 そう、葛篭貫は自分を守るこの男、山崎と付き合っている。 だから雇い主である葛篭貫にも敬語を使わせず対等であるように勤めさせていた。 「そうそう、生真面目なあいつ。・・・・・・んー・・・気持ちいい」 首を後ろへ倒したまま、目を瞑って葛篭貫が呟いた。 本当に気持ちよさそうに口端をゆるく上げ微笑んでいる。 山崎は軽く目を眇めるとシャンプーを洗い流した濡れた髪先をひと房掴んだ。 「・・・髪、伸びたな」 そして、口付ける。 語らない言葉の意味はその触れる吐息の暖かさから伝わり。 葛篭貫は双眸を開くと愛しい相手の首筋に片腕を巻きつかせた。 「そうかな?・・・あ、じゃあまた鷹士が切ってくれよ」 強請るような仕草も山崎にしか見せない顔だ。 「なんだ、プライベートポリスってのはそこまでするものなのか?」 山崎も皮肉げに返す。 仕える立場の自分と、恋人である自分とが交差する瞬間。 「金で買われたくせに、文句言うな」 口端を上げたままで葛篭貫が囁く。 金で買ったことなど微塵も気にしていないくせに、わざと煽るようにそう告げるのは 葛篭貫流の駆け引きだ。 それをわかっているからこそ、山崎も怒らず笑っていられる。 「・・・それなら特別臨時ボーナスがもらえるな」 この気まぐれな飼い主のわがままに腹を据えた山崎が答えた。 ゆっくりと、濡れたままの髪が落とす雫が伝う肩から腕へ指先を下ろしていくと、 自分の首に巻きつけられた葛篭貫の両腕を取って、そこから離させる。 そして身体を反転させ桐でできた風呂椅子に座っている自分の膝の上へと葛篭貫を座らせた。 「んー、身体で支払っちゃだめ?」 「却下」 「いけず、もっとかわいいこと言えよ」 山崎の耳にくすくすと笑う葛篭貫の甘い声が響く。 大きな指先が葛篭貫の肌を柔くたどっていくと、その背が微かに揺れた。 緩やかな応酬。 湯気で火照る肌の密着。 恋という熱にうなされているのは和輝だけではない。 「・・・・俺好みに切ってやるよ。史郎」 低く、少し掠れた声音は確実に情欲を含み、葛篭貫の内を淫らにひくつかせる。 「あははは、そいつは最強の口説き文句だな」 笑いながらも嬉さを隠し切れない様子で葛篭貫は山崎のこめかみの傷に口付けた。 「・・・ッ、んっ・・・・あ、あぁ・・・・」 濡れた唇は恥じることなく快感の喘ぎを漏らし続ける。 浴室から葛篭貫を抱き上げたまま離れにあるこの山崎の部屋まで移動してくると、 二人は何度もキスを交わした。 貪欲に欲する山崎の愛撫は部屋につくなり激しさを増し、葛篭貫に余裕など持たせない。 それでも持ち前の負けん気からか葛篭貫も山崎自身へ手を伸ばして悪戯を繰り返していた。 「んっ、う・・・はぁ・・・・・、ぁっ!指、太っ・・・」 ぷちゅりっと音がしてオイルを塗った山崎の指が葛篭貫の内部へと容赦なく侵入していく。 そのゴツゴツした指は節ごとに入り口を押し広げ、圧迫感を葛篭貫に与えていた。 執拗な愛撫で自身のペニスは堅く屹立していたためその鈍い痛みすら快感に感じられたが。 「このくらい、まったく問題ないだろう?いつももっと太いのをくれって強請るくせに」 向き合う形で自分の胸元に頬を当てている山崎から笑いを含んだ声が落ちた。 その言葉にのけぞっていた顎が下に向けられ、両唇で山崎の髪を軽く食む。 「事実、だろっ・・・無駄にデカい身体しやがって・・・・っ、あううっ!!」 二本目の指先が食い込むとやや乱暴に奥まで捻りこまれた。 その痛みと刺激に葛篭貫が小さな声を上げる。 小刻みに震える若い体は、多少無理をしても大丈夫だと山崎は葛篭貫で知った。 「・・・・・無駄かどうか、試してみるといい」 耳元で囁かれては抗う術もない。 葛篭貫は山崎の独特の体臭に包まれながら浮いた尻に差し込まれる太い指の感覚だけを追った。 「くっ・・・ぅ、・・・・そこじゃなくて、ココっ・・・あ、ああっん!」 葛篭貫が巧みに腰を蠢かして己の善いところを山崎の指に当てていく。 その艶かしい肉の動きと汗ばんだ肌の擦り合い、そして挑むように降りてきた視線に 山崎は息を呑んだ。 瞬間、葛篭貫が触れていた山崎のペニスが一回り太く膨らむ。 「・・・・・・・っ、やっぱりお前は、ベッドに入ると人が変わる」 山崎の感想に葛篭貫がその整った唇の端を吊り上げた。 「鷹士はベッドでは大人しいかな・・・・もっと乱れていいのに」 高校生の、しかも男とは思えない淫らな表情で葛篭貫は笑う。 背が高く恵まれた体躯を持つ山崎は葛篭貫の体重を肩に置かれた手から受けながら、 葛篭貫に指摘された快感を呼ぶ場所を執拗に攻めていった。 中の柔らかな肉をかきだすように指先を曲げて、指の腹で内壁を揉んでやる。 「あっ!・・・・・ン、ンンッ・・・」 そしてずらした指を先に挿入していた指と重なりあわせ、突き上げるように伸ばすと 硬い爪の摩擦で速く攻めていく。 「いや・・・だ!・・・・そ、んなっ・・・あっ、あっ・・・・!」 つま先を伸ばしシーツに皺を作りながら葛篭貫が懇願しても、骨太い指先の攻めは終わらない。 今度は指全体を左右に揺らしながら、オイルを内壁にすりこむように動いていく。 その刺激に葛篭貫の内部が二・三度、びくびくっと痙攣した。 「あふっ・・・ん!・・・そ、それ・・・超、興奮するっ・・・ぅ」 その淫猥な絵姿に満足した山崎が笑うように喉を鳴らす。 「・・・・確かに、こっちからも史郎の雄くさい汁が垂れてきているしな」 今度は空いた手が葛篭貫の肉棒をぐっと握りこんでくる。 前立腺への刺激と、カリ首への摩擦が葛篭貫をふいの絶頂へと導いた。 「やっ、なにっ・・・・あっ、ああァあーっ!!」 腕を突っ張り全身をかけめぐる甘い倦怠感に耐えるかのように葛篭貫が両目を伏せる。 白濁した体液は二人の間を撥ねると、山崎の頬や首をぴしゃりと濡らした。 「あっ・・・あっ・・・・・ぁー・・・」 だんだんと収まってくる嬌声。 イった拍子に異物を排出しようとする筋肉が働いて、葛篭貫の蕾は山崎のゴツついた指を 何度もきゅっと締め上げる。 しかしまるで蓋をするように収まった山崎の指はそこから抜け落ちることはなかった。 「・・・・そんなに感じたか?」 舌先で頬についた葛篭貫の精液を拭いながら告げる。 力が抜けて崩れ落ちてきた葛篭貫の身体を股で受け止めながらも、山崎の片手は葛篭貫のペニスを 掴んだままゆっくりと上下に移動していた。 そのゆるやかな愛撫に両目を閉じて荒い息に肩を揺らしていた葛篭貫が視線を向ける。 「今のは、卑怯・・・・触るなら触るって、言えよ」 山崎は唇を尖らす彼に口付けながら再び奥の指をねっとりと動かし始めた。 「ちゃんと前もって告げていても、イってただろ?この淫乱な身体は」 指の先を広げて第二関節でぐりぐりと内壁をいじりながらフリーのままの親指が隠嚢を摩擦する。 するとまだ握られたままの葛篭貫自身がびくっと大きく奮えて、血管を浮かばせながら再び勃起した。 「あう、ァっ・・・・・お、尻っ・・・・ぐちゃぐちゃに、なるッ・・・」 オイルと自らの精液でぬるりとぬめる下半身を左右へ振ると葛篭貫は艶めいた吐息を漏らす。 丹念に刺激された秘部はもう何もしなくてもヒクついていた。 「はっ・・・やく・・・、挿れっ・・・ろよ!もっと熱いの、打ち付けてくれるんだ・・・ろっ!」 絡み合う肉体に更なる精を吐き出そうと、葛篭貫が腰を前へ突き出す。 山崎はその動きに合わせてずるりと二本の指を引き抜いた。 「・・・いいぞ、来い。史郎。その渇きを癒してやる」 言葉を聴くと同時に葛篭貫は動いた。 ペニスの先端が山崎の腹に当たるほど腰を突き出し、そのまま先の割れ目をこすり付けるように 山崎の腹へ露を引くと、豊潤に熟れた美蕾を尖った凶器へ落としていく。 「・・・うっ、ん・・・はいって、クルっ・・・・あっ!デカ、すぎッ」 言いながら首にしがみついてくる葛篭貫を、目を細め愛しそうに山崎は見つめた。 己の質量を受け入れようと呼吸を吐き出す葛篭貫の背を何度かさすってやると、山崎は軽く腰を グラインドして侵入しやすいように肉を穿っていく。 葛篭貫の裏股と山崎の股が重なりあうのは、深くつながった証拠でもあった。 「・・・・・つぅっ」 ぶるりと身を震わせて奥に息づく熱い塊を慣らす。 それなのに、山崎は性急に腰と腕を使って葛篭貫を突き上げてきた。 「ひぐっ!」 苦痛の声が上がる。 実は山崎にも余裕などなかった。 さきほどからの葛篭貫の痴態に膨張しきったペニス。 いつもよりデカいと葛篭貫が言うのならば、いつもよりも早くそそられてしまったからだろう。 「んーーー!んっ、んっ、んう・・・・!} 深く貫いては浅く衝き帰し、欲望の赴くままに葛篭貫の尻を貪り食らう。 首筋に顔を伏せ唇を結んだままの葛篭貫からは絶え間なく嬌声が上がっていた。 ずちゅ、ぐちゅっと寝室にあられもない音が響いている。 山崎のほうこそ乾いた旅人のように葛篭貫の腰を持ち上げると己の屹立まで 引き落とすという行為に没頭していた。 「あっ、はぁ・・・・ぁンッ!ああっ、んあ・・・あううッ!」 互いの性器が腫れるほど激しく摩擦する。 指先を絡めあい、獣のように睦みあうことには慣れているはずなのに。 山崎はとどまることを忘れたままピストンを繰り返した。 「あ、ァはっ・・・・・・・ああっ!やぁ、だめっ・・・・あんんっ!!」 殊更深く貫いた瞬間、嫌がるように葛篭貫の身体が横へ崩れる。 そのせいで繋がった部分がぐりっと回され根元を深く締められてしまった。 「・・・っう・・・・っ!」 山崎の身体が震える。 そして一瞬遅れて葛篭貫の蕾内に熱く濃い精液が放出された。 「・・・っ、・・・・・あれ?」 片手をベッドについて倒れこむのを防いだ葛篭貫が、身に飛沫を受けて首をかしげる。 その口端はにんやりと微笑んでいた。 「なに、俺が善すぎてイッちゃった・・・?」 荒い呼吸を繰り返しながら、再び両腕を山崎の首へ巻きつかせ葛篭貫が囁く。 「・・・ぬかせ。これからが本番だろ?」 解放された快感に目を眇めながら、山崎が答える。 葛篭貫の中でまだ元気なそれを揺らしてやると、今度は葛篭貫が背を仰け反らせて悦んだ。 「ああっ、ああっ・・・・!」 その声を聞きながら山崎の舌が葛篭貫の乳首を咥える。 「・・・・許してくださいって泣くまで、離さないぞ」 そして二人の身体は再び、夜の闇を揺らすようにベッドを軋ませた。 「もしもし?なぁ、今からうちに来ないか?カスタムしたバイク、すげぇいい感じに 仕上がっててさぁ。ころがしついでに乗せてやるよ」 次の日、爽やかな声で朝から電話をしてきたのは高野だった。 昼過ぎまで寝ていた葛篭貫は思わず取り次いだ山崎を睨み付ける。 しかし山崎は知らぬ存ぜぬを決め込んで見向きもしなかった。 葛篭貫は諦めの吐息をつきながら、高野へ返答する。 「・・・・・無理。エッチしすぎて腰、たたねぇもん」 葛篭貫の言葉に高野が電話の先で絶句した。 そしてしばらくしてから震えた声で怒りをあらわにする。 「お・・・おまえ、なんて友達甲斐のねぇ・・・!和輝もそうだし、うあー!お前ら、友達も大事にしろ!」 どうやら高野の説教は数分前、和輝にも行われていたようだ。 そして今、葛篭貫へと継続している。 そんな大変ご立腹な高野様には、A定食とあんぱん一個で手を打ってもらおうと思う、和輝と葛篭貫だった。 |
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