耳元の甘い囁きは心も身体もとろとろに蕩かすに値していた。
雪夜の秘部はこれ以上ないくらい異物を欲しがり、腰をくねらせても内部の熱さを
冷ませそうにない。
「・・・・ッ・・・・」
息を飲んだ。
上手い言葉を選択して彼を煽ってやろうとしても、自分の肢体の奥で蠢く指先のせいで
台詞が喉から先に出ようとしないのだ。
「・・・れて・・・」
そう呟くのが精一杯だった。
雪夜は潤んだ視線を自分の背の向こうにいる佐渡里へと向ける。
「挿れて・・・俺も、欲し・・ぃ・・・・・ヒィあっ!!」
声が枯れるほど切ない悲鳴が室内へと木霊した。
佐渡里の指は根元まで雪夜の蕾を犯している。
そしてそこを軽く揺さぶるように嬲られて思わず声が出てしまったのだ。
「欲しいのか?俺のモン・・・ブチ込んでもらいたいのか?」
首筋を擦るようなテノールの声音が、身体の芯から感じるほどにいやらしい言葉で
煽り立ててくる。
ぞくぞくと背筋を駆け抜ける快感はさらに雪夜の瞳を潤ませた。
「んっ、そう・・・晃次の・・・ここに、それで、ぐちゅぐちゅって・・・してっ・・ぇ」
雪夜は必死に懇願していた。
与えられる痺れに感じすぎて、もう一時も我慢が出来なかったからだ。
佐渡里もそれを承知してか自分のペニスを大きな片手でしゅっしゅっと軽く扱き、
半勃ち状態から完全な形にしてぐっと孔穴に押し当ててくる。
「・・・力抜いてろ。一気に・・・挿れるからナ」
そう宣言されてすぐに雪夜の内肉を強烈な圧迫感が襲ってきた。
「ああああっ・・・!・・・っ、んぁ・・・ァっ・・・」
呼吸を整えようとしてもムリで、呼吸を止めようとしても激しい揺さぶりに歯の根が合わない。
雪夜の紅い唇は容赦なく穿たれる兇器に打ち震え甘い悦声を上げていた。
「ヤァ・・、は、ぁ・・・!あああぁっっーーー!」
軋むベッドの上でシーツを乱しながら細く白い滑らかな肢体がうねる。
腰を捕まれたまま何度も何度も押し込まれては引かれて、強烈な印象だけがひどく残った。
それでもその最中にそっと口付けられた佐渡里の唇の温かさと柔らかさが、うなじに
じんわりと広がっていった。
「こ・・・じ・・・ぃ・・・」
名前を呟くと、何故か自分を犯す堅いペニスがさらに太さを増したように感じる。
佐渡里の律動は不整で雪夜を追い詰めたかと思うと焦らすようにゆっくりとかき乱してきた。
「・・・ぁ、は・・ふっ、あぁああっ・・・んうっ!」
もう、何もかもがわからなくなり、この体中に感じる快感だけが世界の
全てのような気がした。
すぐに果てたい気持ちと終わりたくない気持ちとが交差して、ぐちゃぐちゃだった。
「・・・ッ、雪夜・・・・・」
ふと、佐渡里が片手を伸ばしてきて雪夜の両目を覆った。
突然の闇はさらに後孔を貫く撓ったペニスの擦れる皮膚を痛感させる。
「やっ、やぁ・・・!感じ、すぎ・・・るっ・・・」
訴える唇から唾液が落ちた。
佐渡里に全てを焼き尽くされる。
乳首をぎゅうっと指の間で摘まれるだけで、意識は全て弾けとんだ。
「あっ、くる・・っ・・・くるぅ!・・・あぁああっぁーーーーーー!!!」
悦楽の波は収まるところを知らず雪夜はベッドに、佐渡里は雪夜の中へと射精を促された。
びく、びくっと幹から精液が滴り落ち二人に濃密な恍惚を感じさせる。
その幸せな瞬間、彼らは確かに甘い恋人同士になっていた。
もう後戻りなんてさせない。
勘違いでも構わない。
君が手に取ったのは僕。
だから離れてなんてあげない。
君がいれば満足な僕だから。
そう、明日が雨でも嵐でも。
触れ合うだけで最高の気分。
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