口内へと苦味が走る液体を放出され、多少咳き込みながら雪夜はソコから唇を離した。
端から白く濁った糸を引きながらもこくんと小さな音を立ててすべてを飲み込み。
純粋に、彼の体液はこういう味なんだな、と感想を持った。
舌先も唇も彼が放った精液で汚れている。
それでも雪夜は美しい表情で笑みを浮かべている。
その微笑の所以がなんなのか、きっと佐渡里は知らない。
「・・・んッ・・・」
再び白い指先を滑らかに動かし、雪夜が佐渡里の下半身を煽っていく。
先端を人差し指の腹で何度も擦るように往復させ、もう一方の手で根元の
皮膚と睾丸を弄った。
佐渡里は片手でその動きを制止させようとしたが視覚的にも魅惑される情事に
半勃ちになってしまう。
「・・・・・こっち、弄って・・・」
途中で止まった指先を自分の胸元へと引っ張ってぺたりとそこへ当てさせる。
少し湿った肌は相手の指先を吸い、指間でふっくらとした乳首が堅くしこっていく。
「ァ・・・は、ぁ・・・」
雪夜の唇から吐息とともに歓喜の声があがる。
ずっと、待っていたのだ。
この指先を、この感触を、この温もりを、この吐息を。
佐渡里の性器で自分を犯して欲しいと。
窓から漏れる微かな光に浮かぶ白い裸体を揺らし、雪夜は佐渡里の腰に跨った。
ズボンを脱がせた相手の太ももが自分の尻に当たるのを感じる。
興奮に勃起した肉棒を必死に相手の屹立へと擦りながら腰を曲げて顔を近づけた。
「き、・・・じま・・・」
上がってきた息に声を上擦らせて、佐渡里が自分の名を呼ぶ。
もうそれだけでイってしまいそうに。
「・・ッ、・・・ん、ぁあハッ・・・」
シュッ、シュッ、と闇夜に互いの性器を押し当てずり揺らす音が響く。
声なんて、止める気すらなかった。
淫らでだらしのない自分の姿を見ていて欲しかった。
雪夜が欲情に濡れたままの視線を降ろすと、ベッドに横になっている
佐渡里と目が合った。
驚きと、声に出せない疑問と、欲望に踊らされるせつなさと。
いろいろな感情がそこから見て取れた。
雪夜は一瞬肩を揺らしたが、後戻りのできないことに苦笑いを零して首を振る。
「・・・・・ん、ッ・・・」
もっと強くと肢体を揺らして快感に酔いながら、佐渡里に口付けた。
戸惑う表情を目にしたくはなかったから。
彼を騙していることへの罪悪感と、そうまでしても彼を欲する気持ちの高ぶりと。
揺れる心の狭間に、重なった唇の中へ舌先を深く差し込んで腰を高めに持ち上げる。
そのまま前後へ揺さぶると勃ちあがった佐渡里のペニスの先端に蕾が擦れた。
くちゃくちゃと粘着質な音がして秘部に精液が付着する。
「はぁ、あンっ・・・・」
呼吸の度に力を抜くように努力をして、乳首を弄らせていた佐渡里の中指を
背中へと伸ばさせる。
形がよく張りのある尻肉を通り、佐渡里の精液でしっとりと濡れた蕾に到着すると、
雪夜は自分の指ごと佐渡里の中指を押し入れる。
「・・・ッ!あ、く・・・ぅ・・・」
瞬間走った鋭い痛みにびくんと体が撓る。
「だっ・・・大丈夫かっ!?」
慌てて佐渡里が気遣いを見せた。
それでも雪夜は掴んだ指先を逃さず、佐渡里の指先だけを奥へと捻じ込んでいった。
「・・・んァっ・・・へ、いき・・・だから」
背が反ったせいで離れた唇からそう声を絞り出して。
赤く膨れた胸元を呼吸で上下させながら跨いだままの格好でクラスメートを見下ろす。
凄絶なほどの情欲。
この男が、この男の性器が、欲しいと思う。
雪夜は自分のペニスで佐渡里の男根を扱きながら、艶やかな声音で囁いた。
「セックス、して・・・あうんっ!・・・突っ込んで、俺をイカ・・・せてっ」
懇願といえばいいのだろうか。
切ないほどに甘く絡まった声が零れ落ちた。
体の火照りが止まらない。
心の烈火が鎮火しない。
焼いて焼かれてどうせ灰になるのならば。
どうして貴方を欲せずにいられるというのだろう。
愛してる。
愛してる。
愛してる。
体中で悲鳴を上げているのに。
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