<神様なんて大嫌い>
STAGA 4 退屈なDays
結局俺は加納さんと連れ立って一駅先のバーで食事をすることになった。
少し暗めの照明の中で加納さんはにこやかに俺が飯を食ってるのを見つめてる。
「やっぱり樹、いいよ。食べてる姿もそそる」
にこにこして満面の笑みってやつで見つめられても、何も出やしないけどな?
飯おごってくれる喋る財布だと思えば別に一緒にいるのも悪くない。
どんな豪勢な食事だろうがデートだろうが、しょせんはセックスするための誘導手段だろ。
サルみたいにサカって尻の穴狙うためにお決まりのコースでエスコートして、大変なこった。
まぁ俺は別にアンタとセックスする気はないけどね。
「そうか?食べてる姿なんて誰でも同じだろ」
そう、あやかだって同じ。
あのお綺麗な顔で上品にモノ食ってたってしょせんは生きるための行動にしか過ぎない。
アイツが出す精液だって俺の出すザーメンと変わりないんだぜ?
同じ蛋白質。
それがまったく違うように見えるなんて世の中腐ってる。
愛とか恋とか言ってればセックスするのが精神的上位に位置づけされるとでも思ってんのか?
突っ込んで腰を動かしゃ誰でもイケる。
相手なんか関係ねぇ。
だから俺はカメラの前でも射精できるし突っ込まれて善がれる。
そんなの、あやかだって一緒じゃねぇの?
「同じ・・・じゃないな。樹だからドキドキするし、ココにもくる」
加納さんが指差した方向を見ると、案の定、まぁ素敵な股間が。
このままどっかのホテルでベッドインですか?
まぁ飯奢ってもらうしね。
断る理由もないし。
「・・・・・飯のお礼にソコ舐めろって?」
皿の上に盛られた料理を全部平らげて、唇についたソースを舌で舐め取りながら言った。
考えてみたら俺、加納さんとシたことないんだよね。
これだけガタイがいいんだから、そりゃさぞかし強烈な一発なんだろうけど。
「いや?コレはコレ、ソレはソレ。別に奢ったくらいで強制することじゃないだろ?」
「・・・・・・・・・・」
あまりにも意外な答えに俺は目が点になってしまった。
マジで?
やらなくていいんだ?
そりゃあ俺は超ラッキーだけど、それって奢った方としてはどうなわけ?
「・・・・あっと、ゴメン」
俺がいろんな考えをめぐらせている間に、加納さんの携帯にメールが入ってきた。
加納さんはそれを取って読んでから手早く返信を打ち始める。
んー、別にいいけどさ。
食べるモンも食べ終わっちゃったし、暇なんだけどね、俺。
メール打ってる少し俯いた顔。
睫が少し揺れて、瞬きした。
暇なんだけど。
早く構えよ、バカ。
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